コウケンテツさんというと男性料理研究家のはしりの方ですよね
最近はYouTubeでのレシピが人気のようです。
料理研究家がごはんを作るのがしんどいとは?
辛いものがちょっと苦手な私は、コウケンテツさんというと韓国料理的なものが多いのかなというイメージが強くて敬遠していたのですが、YouTubeでは様々な家庭料理を網羅されていて、また簡単で美味しそうなお料理を紹介されています。
そんな料理バリバリ大好きなコウケンテツさんが「本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ」という本を出版されたいきさつは何だったのでしょうか?
コウケンテツさんは講演会などで多くの主婦の方たちと交流しています。
ある時、毎日のご飯作りの大変さ、苦しさを説いていたところ、ある先輩ママから「その苦しみが、憎しみに変わるのよ!」と衝撃の一言が。
実際彼自身も家族を抱えて料理研究家といえど日々のごはん作りの苦しさを感じていたようなんですね。
コウケンテツさんの家族構成
ほぼ毎日ご飯を作っているコウケンテツさんの家族構成はというと、
現在奥様と長男と女の子2人のお子様の5人家族です。
一番下の子はまだ3歳ですから子育ても大変な最中ですね。
奥様はコウケンテツさんのマネージャーをされていて、料理のアシスタント、電話、メール対応、スケジュール管理や経理、デスクワークと多忙なご様子。
お互いの負担が50:50になるよう家事分担されているようです。
2人とも忙しく働いているにも拘わらず、料理研究家という肩書の中、品数、栄養面、見栄えなど料理研究家としての家庭での料理はこうでなくてはとの葛藤もあり、理想と現実の間のギャップに悩まれたこともあるのだとか。
確かにコウケンテツさんの食卓というと素敵な食器で華やかな料理が並んでいるんだろうなぁと想像してしまいますよね。
「本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ」感想
毎日毎日ご飯を作るのは本当に大変。
土井善晴さんが「一汁一菜」を提唱していますが、それすらしんどい時ありますよね。
そんな時この本を読んでみたらいかがでしょうか。
洗い物を減らすために大皿料理(フライパンのままテーブルに出す)にして、ワンプレートにしたり、肉を焼くだけで味付けは各自でとか、市販の調味料を駆使したりとご飯作りが楽になる方法を提案してくれたり、また栄養のバランスやご飯を作らなければいけないというマインドを和らげてくれる考え方をコウケンテツさんなりに思ったことを教えてくれます。
私自身も毎日のご飯作り、お惣菜を買ったり、冷凍食品やインスタント食品を利用することなんてしょっちゅうです。
ただ市販のドレッシングとか、和えるだけの料理の素みたいなものは添加物を気にしてあまり利用しませんが、神経質になる事の方がストレスにもなるし、実際美味しかったりもするのであまり気にすることもないかもしれません。
面白かったのは子供たちの「ラーメンが食べたい」のリクエストに応え、鶏でだしをとって、チャーシューも手作りでと本格的なラーメンで喜ばせていたのですが、時間に余裕がない時に「ラーメンが食べたい!」と言われ、仕方なく市販の液体スープ付きの生ラーメンで済ませたところ、何と「今までのラーメンで一番おいしい!誕生日にもこのラーメン作って!」とまさかの発言。
これ悲しいけれど何となくわかりますよね。
子供は正直だからどうしても旨味が強い市販品を美味しく感じてしまうようです。
それだけ企業も努力しているのだから、添加物を気にしたり、手作りでなければいけないという考えより、美味しく楽しく食べる方が大事なのかもしれません。
まとめ
エッセイだけではなく巻末にはコウケンテツさんの簡単レシピも掲載されています。
ご飯作りに疲れている方、外食や市販のもの、手抜き料理等で罪悪感を感じられている方、みんな同じように悩んでいると知っただけでも心が軽くなるのではないでしょうか。
一読お勧めします。
後から知ったのですが、KindleUnlimitedで読み放題になってました!!
「コウケンテツのごはん食」も読めますよ。
ポチッとしていただくとうれしいです。
よろしくお願いします。