暑さと新型コロナでまたおうち時間が増えてしまいました。
昼間はお家カフェ、夜は家飲みで日々楽しむようにしています。
今回ご紹介する本は「ちびねこ亭の思い出ごはん 三毛猫と昨日のカレー」です。
「ちびねこ亭の思い出ごはん 三毛猫と昨日のカレー」
高橋由太さんの本は初めてですが、「作ってあげたい小江戸ごはん」シリーズは気になっていたので読んでみたい作家さんの一人でした。
こちらはKindleUnlimitedで読めるようですので、いずれ読みたいと思います。
(いつでも読めると思うとなかなか読まないのが悪い癖ですね)
時代小説が多いようですが、この作品はちょっと異色なのかな?
猫とカレーを題材にするなんてずるいですよね。
猫がいて、昨日のカレーがあってなんて、絶対読みたくなりますわよ。
「ちびねこ亭の思い出ごはん」シリーズ 順番
シリーズ化されていますね。
順番は以下の通りですが、どこから読んでも問題ないです。
「ちびねこ亭の思い出ごはん 黒猫と初恋サンドイッチ」
「ちびねこ亭の思い出ごはん 三毛猫と昨日のカレー」
「ちびねこ亭の思い出ごはん キジトラ猫と菜の花づくし」
「ちびねこ亭の思い出ごはん ちょびひげ猫とコロッケパン」
そして8月にはシリーズの最新刊が出版されるようです。
「ちびねこ亭の思い出ごはん 三毛猫と昨日のカレー」あらすじ
千葉内房にある「ちびねこ亭」という死者に再開できるという食堂が舞台。
4つの短編集から成り立っています。
黒猫と味噌漬け豆腐
恋人からプロポーズされた早川凪は余命5年を宣告されているため、プロポーズを拒否。5歳の時に亡くなった母に会うため、「ちびねこ亭」を訪れます。
母との思い出の料理は「豆腐の味噌漬け」。
クラッカーに味噌漬けをのせ、黒こしょうを振ったものはまだ子供だからと食べさせてもらえなかったもの。
生まれて初めて食べたのに、懐かしさを感じ、1つ、2つ目と手にしたところで奇跡が起きます。
ハチワレ猫と豚バラの唐揚げ
宮田啓太は母と2人暮らし、40歳引きこもり。母親の急逝で母が働いていた介護の仕事に就き、生活を再建後母親に会いに行くため「ちびねこ亭」へ。
ソラ猫とイワシの蒲焼き丼
夫を亡くした山田光代は、週1~2度介護施設の茶話会に出向きます。そこで出会った友人から「ちびねこ亭」の存在を知り訪ねますが、会いたいのは夫ではなく・・・。
三毛猫と昨日のカレー
劇団の主催者熊谷は役者の道を捨ててまで結婚したすみれとの子供を事故で亡くしてしまいます。すみれとはその後離婚しますが息子に会うため2人で「ちびねこ亭」を訪れます。
「ちびねこ亭の思い出ごはん 三毛猫と昨日のカレー」感想
亡くなった人に会える食堂。
そんなところがあれば行ってみたいですよね。
「ちびねこ亭」では亡くなった方との思い出の一品を出してくれます。
亡くなった人の思い出はご飯と繋がっていることが多いんですよね。
私も父を亡くしていますが、命日に限らず、父の好物の物を並べると父との思い出が蘇ります。
そういう時はもしかして父と会話しているのかもしれません。
身近な人を亡くした方には特に涙腺がユルユルになってしまう小説ですが、「ちびねこ亭」を訪れた後、起きる奇跡に明日も頑張ろう!という勇気を貰える暖かく優しい小説です。
実際の千葉県の名産が各章の冒頭に記載されていて「思い出ごはん」はどれも美味しそうで、全てレシピ付きです。
特に「豚バラの唐揚げ」が魅力でしたが、「豆腐の味噌漬け」のクラッカー添えがワインに合いそうなので作ってみました。
「豆腐の味噌漬け」作り方
材料
木綿豆腐、味噌、みりん、醤油、砂糖 各適量
1.木綿豆腐は水切りしておく。
2.味噌、みりん、醤油、砂糖を合わせたものの半分を容器に薄く塗る。
3.その上にキッチンペーパーに包んだ豆腐をのせる。
4.更に合わせ味噌を上にのせ、1~2日冷蔵庫で寝かせる。
チーズのような濃厚な味わい。
ワインもいいけれど日本酒が飲みたくなります。
クラッカーにのせて、黒こしょうを振ったものはワインかな。
とにかくお酒が進みます。
オリーブオイルをかけてもいいですね。
高橋由太さんの「作ってあげたい小江戸ごはん」1.2.3「ぽんぽこ」シリーズが読み放題になっています。
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