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「ゆうれい居酒屋」山口恵以子~再現レシピは黒オリーブと高菜のタレの混ぜ麺

「ゆうれい居酒屋」

 

「食堂のおばちゃん」でおなじみの山口恵以子さんの「食と酒」小説です。

山口恵以子さんの小説はほとんど読破しています。

だって美味しい料理満載でレシピ付きなんですもの。

飲食店舞台にシリーズ化されているのに、新しいシチュエーションで飽きさせないのはさすがです。

 

「ゆうれい居酒屋」も読むとお腹が空いてかつ癒される小説でした。

 

 

「ゆうれい居酒屋」あらすじ

 

新小岩駅の商店街の路地裏にある居酒屋「米屋」を舞台に悩みを抱えるお客が訪れ、女将のおつまみとお酒で癒され悩みも解決。

ただこのお店大きな秘密がありました・・・・。

悩みが解決され、数日後に再訪するとお店がない・・・。

 

悩みを抱えると時空が通じてしまうのでしょうか。

30年目にタイムスリップして美味しい料理とお酒を出してくれる優しい女将さんに出会うことが出来る居酒屋「米屋」。

出会えたら実はラッキーなのかもというお話です。

 

 

 

「ゆうれい居酒屋」感想

 

「ゆうれい居酒屋」という設定が面白いですね。

ゆうれいといっても怖いお話は全くないのでご安心ください。

 

最近は行かなくなりましたが、居酒屋さんは好きなんです。

凝ったお料理のお店もいいけれど、簡単でちょっとした工夫があるメニューがあるお店だとお家でも再現できるから居酒屋さんは私にとっては時短料理教室なんです。

 

「米屋」もそんな時短簡単料理が売りのお店なんですが、更にもっと手際よい、冷凍作り置き料理が多いのです。

 

目から鱗だったのが「アサリの酒蒸し」。

砂出ししたアサリに日本酒、おろしにんにく、水と共にフリーザーパックで冷凍。

あとは解凍せずに強火で一気に加熱して、仕上げに塩、こしょうで味を整えるというもの。

貝は冷凍すると旨味成分が4倍に増えるそうです。

私も最近は使い勝手がいいので冷凍のアサリやしじみを生協で購入していますが、旬の時はやはり生の方がと思っていましたが、旨味がアップするのであれば冷凍で購入した方が効率的にもいいですね。

読んでちょっと得した気分です。

 

そしてもう一品、「キャベツと豚肉の重ね蒸し」。

豚バラに1枚ごと柚子胡椒を塗って、キャベツを重ねていったものを保存袋に入れて冷凍。

電子レンジでチンして出来上がり。

重ねて冷凍することで豚肉の旨味とキャベツの甘みがアップし、柚子胡椒の味が染み込みやすくなるんですって。

その場で作ってもすぐに準備出来るものなので、あえて冷凍なんて考えたこともなかったけれど、冷凍する事で美味しくなるのであればその方がいいですよね。

 

こんな感じで簡単に作れて今日の料理に役立つメニューが目白押し。

巻末には全てレシピが記載されていますので読んだらすぐに作れますよ。

 

 

本の中の美味しい料理

 

「セロリと白滝の柚子胡椒炒め」、「シジミの醤油漬」、「油揚げの味噌チーズ挟み」、「鮭の酒蒸し梅胡麻だれ」、「中華風茶碗蒸し」等々・・・。

メニュー名だけでも興味津々ですよね。

 

その中で気になったのが「黒オリーブと高菜のタレの混ぜ麺」。

黒オリーブと高菜の組み合わせ!?そしてディルが入る・・・。

 

 

目の前に置かれた皿から立ち上る湯気を、仁は思い切り吸い込んだ。

台湾のようでありエスニックのようでもある。複雑で食欲をそそる香りが鼻腔をくすぐた。

箸で麺をすくい、火傷しないように注意してすすり込むと、香りは豊かに膨らんで喉から鼻に抜けた。高菜の塩気とオリーブのコクにディルの爽やかさと生姜のスパイシーさが混ざり合い、麺と混然一体となって旨さを押し上げている。

「これ、うまい!」

仁は夢中で麺を口に運び、またたく間にあらかた食べてしまった。

「ゆうれい居酒屋」より引用

 

 

 

味の想像がつかなかったので実際に作ってみました。

 

 

「黒オリーブと高菜のタレの混ぜ麺」作り方

 

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材料

 

黒オリーブ(種なし)90g

高菜漬けみじん切り 60g

米油、ディル、生姜みじん切り、醤油、ナンプラー

 

黒オリーブと高菜、米油をフードプロセッサーにかけ、ボウルに入れ残りの材料を混ぜ合わせる。

中華麺を茹でて、しっかり湯切りして、タレとよく混ぜる。

 

*詳しい分量は「ゆうれい居酒屋」をご覧ください。

 

冷蔵庫で1週間保存可能で、ご飯にかけても冷ややっこ、刺身にのせてカルパッチョ、マヨネーズと混ぜてタルタルソースと色々利用できます。

 

ちょっと恐る恐るでしたが、これは文句なく美味でした。

ディルと生姜がいい仕事してますね。

どういう味かと言われるとうまく表現できないのだけど、間違いなく美味しいタレです。

パクチーを添えると更にエスニック感が増していいかもです。

 

だまされたと思って是非作られてみてください。

 

 

まとめ

 

巻末のレシピ、全て作ってみたくなるものばかり。

2巻目も出版されたようですので、更なる美味しい時短料理が楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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