「麦本三歩の好きなもの 第二集」住野よる
「麦本三歩の好きなもの」続編です。
特に何かあるという訳ではないのだけでど、三歩ちゃんの不思議な魅力でまた続きが読みたくなってしまいます。
何なのでしょうか?
基本はほのぼのなんだけど、結構考えさせられてしまう部分も多々あって、また読みたくなってしまうんですね。
「麦本三歩の好きなもの 第二集」あらすじ
図書館勤務の三歩ちゃん。
何気ない日常にも出会いや別れの変化あり。
後輩が入ってきたり、謎のお隣さん、合コンで知り合った三歩ちゃんに興味がある男性、そしてあの怖い先輩は何と・・・・。
と、こう書いているだけでも三歩ちゃんの日常はなかなかドラマチックなんです。
一番驚いたのが、三歩ちゃんに双子の弟がいたこと。
どうやら性格は真逆のようですが。
なんだかまだまだ新展開がありそうで、第三集も続きそうな予感がします。
「麦本三歩の好きなもの 第二集」感想
第一集で既に三歩ちゃんの事だいぶ理解したつもりだったけれど、三歩ちゃんは私が思うよりもずっと大人で思いやりのある優しい女の子でした。
真面目な後輩に対しては、戸惑いつつも真摯に向き合い、退職する先輩が辞める日まではミスをしないように一生懸命になったり、謎のお隣さんに対しても三歩ちゃんなりの気の遣い方を見せたりと何事に対しても三歩ちゃんは真直ぐに取り組みます。
どこか抜けていて、だらしない部分もあるけれど、とにかく憎めない愛されキャラの三歩ちゃん。
合コンで知り合った男性と今後どうなるのかが気になります。
本の中の美味しいもの
第二集でも美味しそうなものがたくさん出てきますよ。
焼売に蟹クリームコロッケ、エビフライ、麦チョコ・・・・
「麦本三歩は焼売が好き」では三歩ちゃんの焼売の表現が何とも面白い。
餃子よりも焼売が好きで、あの何が違うかって形もなんですけど、私的なポイントは焼売には隙間がないんですよね。
~中略~
「焼売って、まあものにもよりますけど基本むちむちじゃないですか?皮と肉の間に隙間がなくて頬張ると口の中全部焼売って感じなんです。」
「麦本三歩の好きなもの 第二集」より引用
焼売に隙間がない・・・・言われてみればだけど、そんなこと思いもしなかった!!
視る視点が三歩ちゃんらしくて好きな表現です。
キャラメルコーンとハイボール
最後の「麦本三歩は明日が好き」の章。
閑を持て余している三歩ちゃんが、お菓子ボックスを物色して見つけたキャラメルコーン。
チョコとハイボールは合う。
であればキャラメルコーンももしや・・・
微笑を浮かべた白々しい顔をして、カシュッとハイボールのプルトップを開け、ゆっくる焦らずまずは一口。うふふ。心なしかいつもよりも背徳感でスパイシーに感じますわね。
次はキャラメルコーンと一緒にいってみよう。
~中略~
口の中でつぶしてそれからハイボールを飲んで口内調理。これがビンゴ、甘味とハイボールの香りがかなり合う。これは良い組み合わせを見つけたものだと三歩は自分を褒める。
「麦本三歩の好きなもの 第二集」より引用
基本私もスナック菓子とお酒は合うと思ってますが、キャラメルコーンは範囲外、というか実はキャラメルコーンて何十年ぶりのご対面。
そして昼間っからやっちゃいました。
あれっ?なんで今まで避けていたんだろう。
サクッ、ふわっ、口の中で溶けてしまう。
キャラメルの甘い味と塩味で絶妙の美味しさ。
そして、ハイボール。
まずい、全部いってしまいそう。
食に関しては範囲が広いのに、スナック菓子は意外と同じようなものしか買わないので、キャラメルコーンの美味しさを三歩ちゃんに教えてもらいました。
キャラメルコーン、色々な味があるんですね。
今はミルキー味が出回っているようですよ。
キャラメルコーンとハイボールの組み合わせ、よかったら試してみてください。
ただ止まらなくなる事は間違いないのでほどほどに。
まとめ
久しぶりの三歩ちゃんとの再会。
小さい頭の中では妄想も含めグルグル回っていて、その中を知るだけでも楽しい世界。
ちなみに今回WBCではたくさんの名言が生まれましたが、三歩ちゃんも名言たくさんありますよ。
結構グッとくる表現が出てきますので読みごたえ感も抜群です。
第三集も期待できそうな予感です。
ポチッとしていただくとうれしいです。
よろしくお願いします。