「沈黙のパレード」東野圭吾
東野圭吾さんの著作が100冊刊行され、国内累計発行部数が1億部を突破したとニュースになりましたね。
私もミステリーの中では東野圭吾さんが断トツ大好きで、何とか半分くらいは読んだのかな?
発行期間が速くて読んでも読んでも読破出来ないという状況です。
「沈黙のパレード」はガリレオシリーズの第9弾。
すっかり湯川教授が福山雅治化された感は否めませんね。
福山雅治さん、柴咲コウさん、北村一輝さん、それぞれ思い浮かべながら最後まで一気に読み終えました。
「沈黙のパレード」あらすじ
ミステリーのあらすじって難しい。
ネタバレなしで簡単に。
商店街の食堂の人気娘が行方不明となり、数年後遺体となって発見。
容疑者の男は19年前に少女殺害事件で逮捕された男で当時の担当が草薙刑事。
ほぼ黒であったが、裁判で無罪に。
今回の事件でも犯人に間違いないのに証拠がそろわずで結局は釈放。
娘の両親や関係者が犯人に復讐を企てる!?・・・・
湯川教授、草薙刑事、内海薫3人が集結する人気のガリレオシリーズです。
「沈黙のパレード」感想
湯川教授の推理がいつも通りあっぱれでした。
中盤まではいくらなんでも復讐というのは無理があるし、合点がいかない部分もあり、ちょっと悶々としながら読んでいたのだけど、後半はものすごい展開でさすが東野圭吾様。
真相が暴かれ、さらなる真実が・・・・
途中のもやもや感はまったくなく、最後はこう来たかぁぁ~~とパズルのピースが埋まるようで爽快感がありました。
ちょっと納得いかない部分があっても最後まで引き寄せられるのは、トリック、動機のみではなく東野圭吾さんの人間模様の描写力が素晴らしいせいなのかなと思います。
映画版も出ているのでこちらも機会があれば是非視聴したいものです。
本の中の美味しい料理
東野圭吾さんの作品も意外と食の描写があるんですね。
湯川教授が行方不明になった食堂「なみきや」に足繫く通う場面。
食堂の常連客から「この店で野菜の炊き合わせを食べないのは愚の骨頂だ」と勧められ、それ以来余程気に入ったのか、訪れた際には必ず「いつもの」と言って野菜の炊き合わせを注文しています。
自炊をする感じではないので、日ごろの食事に野菜不足を感じているのか、それともこの食堂の炊き合わせが余程美味しいのか。
「炊き合わせ」という響きが何故かそそられますよね。
ちなみに「煮物」と「炊き合わせ」どう違うのでしょうか?
「煮物」は食材を煮て料理する料理全般の事。
「炊き合わせ」は煮物の一種で、本来は食材を別々に煮て一つの器に盛り合わせた料理を表すそうですが、一緒に煮付けてもOKみたいです。
関西風の薄味のイメージですね。
煮物は結構作りますが、「炊き合わせ」というと料亭のお料理のようできちんとしなければという思いにさせられます。
が、商店街の食堂だったら素材一つずつ煮るなんて面倒なことはしなさそうだし、一緒に煮た方が家庭的な味わいになってお酒も進みそうなので材料全て一緒で煮炊きしました。
春なので筍、ふきが中心です。
「野菜の炊き合わせ」レシピ
材料
(4人分)
水煮筍 1本
ふき 4本
れんこん 1節
こんにゃく 1枚
高野豆腐 2枚
干ししいたけ 8枚
だし汁 3C(干ししいたけの戻し汁と合わせて)
みりん 大匙2
酒 大匙2
砂糖 大匙1
薄口醤油 大匙2
塩 少々
1.干ししいたけと高野豆腐はたっぷりの水に戻しておく。干ししいたけは軸を取る。
2.こんにゃくは熱湯でさっとゆでて5㎜幅に切り、中央に切り込みを入れ、片端を切り目に通し、手綱にする。
3.れんこんは8mmの厚さに切り、酢水に漬けておく。筍は穂先は4~6等分、根元はいちょう切りにする。
4.ふきは塩で板ずりし、鍋に入る大きさにカットし、熱湯でゆでる。皮をむき3cm長さにカットする。
5.だし汁に調味料を加え、材料全て入れて中火にし、煮立ったら弱火にして落し蓋をして15分程煮る。火を止めそのまま冷ましてから器に盛りつける。
野菜は何でもOKですよね。
私のレシピはごく普通ですが、常連さんや湯川教授をうならせる「なみきや」の炊き合わせはどんな味なんでしょう。
興味津々です。
映画では野菜の炊き合わせ登場するのでしょうか?
見てみなくては・・・ですね。
映画で戸田菜穂さんが着用されたお受験スーツです。
ポチッとしていただくとうれしいです。
よろしくお願いします。