毎日雨が続いて気持ちも体も落ち込み気味。
ちょっとでも日が差してくると、嬉しくなって部屋干ししていた洗濯物を外に出して、お日様の香りを取り込みたくなります。
でも雨も大切なものだから、あまり鬱にならずに、こういう時は元気になる本を読みましょうか。
元気が出る本といえば
「アッコちゃんシリーズ」ですね。
第1弾は「ランチのアッコちゃん」
第2弾「3時のアッコちゃん」
第3弾が「幹事のアッコちゃん」
今回は「3時のアッコちゃん」をご紹介します。
「ランチのアッコちゃん」あらすじ
「ランチのアッコちゃん」の簡単なあらすじです。
美智子は出版社で働く派遣社員。
彼氏にふられたりと落ち込む日々が続きます。
そんな時、上司の通称「アッコちゃん」こと黒川敦子女史から声がかかり、一週間アッコちゃんとランチと取り換えっこを提案されます。
美智子はアッコちゃんにお弁当を作り、アッコちゃんはカレー屋さんやスムージーのお店などただ単にお店に行かせるだけではなく様々なオプションをつけて、アッコちゃんに指示された通りにランチを経験するという不思議な命令に従います。
様々なランチコースを巡っていくうちに人との関わり合いも生まれ、美智子自身が変わっていくという、読んで元気になる小説です。
アッコちゃんシリーズでは美味しそうな食事が満載に描かれ、アッコちゃん自身のエネルギッシュなキャラクターに励まされると共に食べることの大切さを教えてくれます。
「3時のアッコちゃん」あらすじ
第2弾の「3時のアッコちゃん」では、美智子は派遣から契約社員に昇格、アッコちゃんは「東京ポトフ」とポトフとスープ、後に&スムージーと合併した事業を拡げています。
美智子はフランスで人気の「ジョゼフ」というミニボトルシャンパンの販促会議で悩みんでいる最中。
そんな時アッコさんが5日間会議中にアフタヌーンティーを用意するという企画を提案。
お茶とお菓子を出すくらいで解決できれば苦労はしないと思う美智子ですが、いつもの如くアッコちゃんの強引さに従わざる得ないを状況に陥ります。
会議にアフタヌーンティーなんてと思いますが、外資系のフランスの会社に勤めている友人は実際に会議中に上司の意向でスイーツやペストリーが出るそうなんですね。
それもコンビニとかではなく、美味しいお店のスイーツなんだとか。
美食を追求する国ならではの習慣ですね。
アッコちゃん曰く
「ねえ、利休は何故、秀吉に殺されたと思う?」
「時の権力者にお茶を振る舞うことで、権力者よりも優位に立ち、政治を意のままに操ることが出来たからよ。お茶を用意することは、場の主導権を握ることなの。話は変わるけどイギリス人は政治に強く、会議がうまいと言われているわ。それはね、どんなに忙しくても三時のお茶を欠かさないからなんだと私は思っているの」
「戦争があろうと、裁判があろうと、三時になればすべてを中止にして、ティータイムにするのよ、Everything starts with teaっていうことわざ聞いたことある?」
「すべてはお茶と共に始まる、よ。・・・」
「3時のアッコちゃん」P11~12から引用
お茶についてここまで考えたことありませんでした。
イギリス人がティータイムを何故大事にするのか少し垣間見た気もしますが、日本人も茶道というものがあるので、やはりお茶に関しては造詣が深いものがあるのですね。
会議でのアフタヌーンティーを利用してアッコちゃんは仕掛けます。
月曜日がアールグレイとショートブレッド
火曜日ダージリンときゅうりのサンドイッチ
水曜日ウバとビクトリアケーキ
木曜日アッサムにスコーン
金曜日シャンパンとクリスマスプディング
なんて羨ましい会議でしょう。
素晴らしいアイデアが出たことは言うまでもないでしょう。
そして金曜日のシャンパンとクリスマスプディングの組み合わせは・・・
会議の答えはほとんど出たと思われますよね。
改めてアッコちゃんの底力をまざまざと見せられた美智子でした。
「3時のアッコちゃん」では、
「メトロのアッコちゃん」
「シュシュと猪」
「梅田駅アンダーワールド」
の4編の短編集が納められています。
読むと元気になると同時にイギリスの焼き菓子が食べてくなりますね。
描かれているお菓子、全て美味しそうなのですが、イギリスのティータイムといえばやはりスコーンは外せないのでスコーンを作ってみました。
「スコーン」作り方
材料
5~6cm丸抜き型7~8個分
薄力粉 110g
強力粉 110g
(薄力粉のみ220gでも構いません)
ベーキングパウダー 5g
グラニュー糖 30g
塩 ふたつまみ
無塩バター 50g
卵 1個
ヨーグルト 70g
牛乳 15g
*薄力粉、強力粉、べーキングパウダー、塩を合わせてふるっておく。
*バターは1cm角に切っておく。
*卵は溶きほぐし、ヨーグルトと牛乳を合わせておく。
材料は全て冷やしておく。
1.粉類にバターを加え、スケッパーでバターを細かくする。
ある程度細かくしたら手で粉をすっていく。グラニュー糖を加え、混ぜる。
2.卵液を加え、手でまとめる。
3.打ち粉をした台の上で、めん棒で軽くのばし、2つにカットし重ね、
再び伸ばしてカットを3~4回繰り返す。
4.2cm厚さに伸ばし、丸抜き型で抜く。残りの生地もまとめて全て抜く。
5.天板に並べ、牛乳を表面に薄く塗り、190℃のオーブンで12~14分焼く。
バターと粉は結構いい加減に混ぜた方がザクザクっとした食感になります。
私はちょっとしっかり混ぜすぎたためにきめが細かくなってしまいました。
スコーンって、シンプルなだけに材料と手順で出来上がりに凄く差がつくお菓子です。
ポチッとしていただくとうれしいです。
よろしくお願いします。