「イタリア人マッシがぶっとんだ、日本の神グルメ」マッシミリアーノ・スガイ
noteで「サイゼリヤの完全攻略マニュアル」が話題の日伊通訳者マッシミリアーノ・スガイ氏による日本の食事大好きエッセイ集です。
フランスやイタリア料理を崇拝する私としては、イタリアの方が美味しいものがたくさんあるんじゃない?とずっと思ってしまいましたが、我々日本人が日常当たり前に食べているものをこうも褒められると改めて日本の食事って凄いんだなと実感させられるエッセイでした。
マッシミリアーノ・スガイさんって何者?
1983年、イタリア・ピエモンテ州生まれ。日本食が大好きな日伊通訳者&起業家です。トリノ大学大学院文学部日本語学科修士課程修了。
2006年のトリノオリンピックでは、通訳者として日本代表選手団のアテンドなどもされています。
2007年に日本へ渡り、日本在住15年。現在は石川県金沢市で通訳者・起業家など多岐にわたって活動されています。
食と日本への愛を語り倒すTwiiterとnoteが話題を呼び、メディアにも多数取り上げられている注目の方なんです。
「イタリア人マッシがぶっとんだ、日本の神グルメ」内容
日本人にとっては当たり前にある日々の食事。
ちょっと前までは日本食というと、お寿司、天ぷら、しゃぶしゃぶ、すき焼き、懐石料理などが海外の方の日本食のイメージだったと思いますが、日々のニュースでもわかるけれどそれ以外にもラーメン、カレー、とんかつ、焼き鳥、串揚げ、牛丼、焼き肉など普段普通に食べているものに凄く感動されている様子。
マッシさんも日本の伝統料理のみならず、B級グルメやチェーン店、コンビニスイーツや冷凍食品、駅弁、和菓子などを多岐にわたって愛情ある文章で紹介されています。
チェーン店はコメダ、サイゼリヤ、ココイチ、はま寿司、ミスドを絶賛。
特にマッシさんお気に入りはコメダ珈琲のモーニング。
コメダではドリンクにほかのメニューが無料で付き、セットになっている。
このようなシステムは、イタリアにはない。この時点で、日本の喫茶店が大好きになったようです。そしてお代わりお水は無料等々、イタリア人の視点で海外にはない習慣も描かれています。
またイタリアが本場のパスタやピザ、マリトッツオなど。いや本場の方が美味しいでしょう?と思うのだけどその推し具合も面白いです。
「イタリア人マッシがぶっとんだ、日本の神グルメ」感想
とにかく日本人はアレンジが凄い。
パスタだけでもナポリタンやミートソース、明太子やしょうゆ、のり、大根おろしなど数え上げたらきりがないですよね。
これ、イタリア人だけではなく日本人だって驚く組み合わせはまだまだ生まれています。
イタリア人から見たら邪道だと思うようなものでもマッシさんはとても楽しそうに日本のパスタを語っています。
パスタはイタリアには敵わないと思ってたけど、こうも熱く語られると嬉しくなっちゃいますね。
意外なのは「マリトッツオ」。
「マリトッツオ」はローマ発祥で、実はイタリアではあまり知られていないのだとか。
日本の「マリトッツオ」はちょっと別物のようで本場に近いのがローソンの「おやつコッペ リッチミルク」なんですって。
これもうローソンで見かけないんですよね。
ミルクたっぷりすぎて敬遠してたのだけど、こう言われると食べてみたくなります。
当たり前すぎて特に感じていなかったけど、日本の食事って何でも美味しいんですよね。
マッシさんの日本食愛のおかげで改めて日本食の素晴らしさを再認識出来ました。
イタリア人マッシによる「サイゼリヤ」でのアレンジ
「サイゼリヤの最強においしい食べ方」という項目ではメニューにひと手間を加え、カスタマイズするアレンジ方法を紹介しています。
トマト系のパスタにたっぷりのチーズとオリーブオイルをかけて、まぜまぜしてから、もう一度チーズをかけて、さらに軽く混ぜたら最高の味が完成する。
「イタリア人マッシがぶっとんだ、日本の神グルメ」より引用
他にも
メニューの「マルゲリータピザ」に「カリッとポテト」を乗せて、塩とオリーブオイルをかけてから折り畳んで半分に切れば、とんでもないうまさの食べ物が生まれる。
「イタリア人マッシがぶっとんだ、日本の神グルメ」より引用
カロリーが心配にはなるけれど、試してみたくなりますね。
「マッシさんのサイゼリヤの完全攻略マニュアル」では他にも様々なアレンジを紹介していますので気になる方はこちらをご覧ください。
本の中の美味しい日本の食べ物
1冊丸ごと全て美味しそうなんですが、イタリア人がメロンパンが好きという事にちょっと驚きというか受け入れられたことが意外でした。
外側は非常に僕好みのスイーツ的な甘さとカリカリの食感で、中身は柔らかくて控えめな甘さというバランスに、おいしすぎて声を失った。見た目はパンだけど、食べたらスイーツのような感覚があり、メロンパンを考えた日本人は天才だ。
「イタリア人マッシがぶっとんだ、日本の神グルメ」より引用
確かにメロンパン自体を生み出しただけでも凄いのに、最近は中にクリームを入れたり、クッキー生地が抹茶やイチゴなど様々なアレンジメロンパンが登場していますね。
マッシさんが住む金沢にあるメロンパン専門店ではメロンパンの中にハムとチーズを挟んだものが売られているのだとか。
えっ?どんな味なんでしょう!?
気になったので自分で作ってみました。
ハムとチーズを挟んだメロンパン
といっても、横半分にカットして、チーズとハムを挟み、オーブントースターで軽く焼いただけ。
これねぇ、ちょっとホントに美味しいですよ。
「甘塩っぱい」味って日本人ならではのものなんですね。
メロンパン自体の甘さが控えめなのでハムやチーズの塩っ気が丁度いい。
ベーコンをカリカリに焼いたものでも美味しそうですね。
ワインのおつまみにも合いそうだし、この食べ方やみつきになりそうです。
メロンパンを買ったら必ずサンドしそうです。
イタリア人にはメロンパンが人気なんだけどイタリアにはメロンパンがないので、ネットでレシピを調べて自分で作っている人が多いのだとか。
常に当たり前に売っているので、そんなにイタリア人を感動させられる食べ物だったのかと驚きです。
まとめ
とにかく面白いです。
身近な食べ物を扱っているところも好感が持てます。
改めていつもの食事が美味しく感じられそうです。
第2弾期待します!!
こちらのメロンパン美味しそうですね。